そーっとのぞいて見てごらん
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2018.06.19
虫の姿はとても魅力的ですね?
害虫として駆除の対象とするだけでなく、自然科学の資料として純情な瞳で見ることも重要なのです。
顕微鏡で対象物を少し大きくするだけで、虫の情報量が一気に増えるのです。
この時期は一般的なクロアリの羽アリもたくさん同定依頼がきます。
さすがアリもハチの一種、羽がつくとカッコイイ!!
さらにカッコイイのがオオハリアリの羽アリ。
色合い的にドラゴンといった感じです。
名のごとく、腹部の先端に大きな針が特徴です。
武器があるのもかなりカッコイイ!
続いて可愛いのも見てみましょう。
つぶらな瞳のシロアリちゃん!
イエシロアリのニンフ(羽アリの前段階)!
誰がどう見ても文句なしに可愛いですね!!
見た目を観賞するだけではもったいない。
できれば、虫の特徴的な身体構造にも注目しましょう!
例えば、このアメリカミズアブ。
お腹から伸びる水色の物体……。
これは「平均棍(へいきんこん)」といって、後ろの羽が退化して生まれた器官なのです。
これは飛行を安定化させるための器官。
つまり、ハエの仲間は体にジャイロスコープを装備しているのです!!
いかがでしたか?
この他にも、虫には人を魅了する構造や能力がたくさんあります。
多くの発見を与えてくれる顕微鏡は、科学の世界に通じる窓の役割を果たすのです。
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